「α7 III」はフルサイズの覇権を狙う戦略モデル(日経トレンディネット)



5/31(木) 12:00配信

日経トレンディネット

 「α7 III」は、ソニーの35ミリ判フルサイズミラーレス一眼カメラ、α7シリーズの最新モデル。型番からも分かる通り、α7、α7 IIに続く三世代目のモデルだ。

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 α7シリーズは現在、大きく3つのラインに分かれている。2400万画素クラスのα7シリーズ(α7/α7 II/α7 III)、画素数を抑えて高感度を実現したSシリーズ(α7S/α7S II)、高解像度の4200万画素クラスのRシリーズ(α7R/α7R II/α7R III)だ。

 三世代目のモデルは、まず高解像度のα7R IIIが発売され、それに続く形でこのα7 IIIが発売された。ソニーではこの機種をフルサイズにおける“ベーシックモデル”と位置付けている。実売価格はボディーのみ(ILCE-7M3)が22万5000円前後、FE 28-70mm F3.5-5.6 OSSレンズが付属するレンズキット(ILCE-7M3K)が24万円前後となっている。

ハイブリッド方式で精度が高く高速なAF

 ミラーレスが一眼レフよりも“格下”とされていたのは、今や昔のこと。α7 IIIを使うと、ミラーレスは高い可能性を持っていることが如実に感じられる。

 それをいちばん感じるのはAF(オートフォーカス)の自由度だ。35ミリフルサイズ一眼レフは、AFセンサーの関係上、画面の中央付近にしかピント合わせできるAFポイントがなく、画面の周辺部にピント合わせをしたい場合はいったんカメラを動かして中央付近でピント合わせをし、それから構図を直して撮影する必要があった。

 ところがα7 IIIには、画面のほぼ全体にあたる約93%をカバーする、693点もの像面位相差AFポイントが用意されている。位相差AFはピントの前後ズレを検出するAF方式で、ピント合わせが速い。さらにピント精度の高いコントラスト検出方式のAFポイントも425点と豊富に用意されている。このハイブリッド方式のAFにより、多くの場面で素早く、そして精度の高いピント合わせが実感できる。

 たとえばF1.4クラスの単焦点レンズで近接撮影をした場合など、通常の一眼レフカメラではピント位置がわずかにずれる現象がよく見られる。しかし本モデルで同様の撮影をしてみると、高い確率でジャストのピントが得られた。

 AF関係で特筆したいのは、コンティニュアスAF(AF-C)に対応した瞳AFだ。人物撮影であれば、ボタンを押して瞳AFをオンにすれば、かなり高い確率でカメラに近い方の瞳にピントを合わせ続けてくれる。他社製品でも珍しい機能とは言えなくなった瞳AFだが、本モデルの場合は縦位置に構えてモデルの全身を撮るといった顔の占める面積が比較的小さい構図の場合でも、高い精度で瞳を追ってくれるのが特徴だ。

 さらに、顔が横向きになった時など瞳が認識できない場合は顔認識に切り替わり、連続して撮影していても人物が動いても、高い精度でピントを合わせ続けていく。背面にはα7 II時代まではなかったジョイスティックが装備され、AFポイントを自在に動かせるようになったのだが、人物撮影であればこれも使わず、ピントに関してはほぼカメラ任せで快適な撮影ができた。動き回る子どもの撮影や、モデル撮影などで威力を発揮するだろう。

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