夏商戦、3キャリアに進出したファーウェイの正念場 佐野正弘の“日本的”ケータイ論(日経トレンディネット)



5/24(木) 12:00配信

日経トレンディネット

大手3キャリアの夏商戦に向けた新機種が出そろった。そんな中で注目されているのが、初めて3キャリア全てに端末を提供したファーウェイだ。NTTドコモの独占販売となった「HUAWEI P20 Pro」を筆頭に、全キャリアに異なる端末を投入したファーウェイ。今後、日本のスマートフォン市場にどのような影響を与えるだろうか。

【関連画像】auが販売する「HUAWEI P20 lite」は、ラインアップとしては「HUAWEI nova 2」と重複するが、KDDIは販売の主体を徐々にP20 liteへとシフトしていく方針だ

●ドコモ、ソフトバンクもファーウェイの端末を採用

 5月10日から16日にかけて、大手3キャリア(通信事業者)が夏商戦に向けた新スマートフォンを発表した。今年の夏商戦で注目すべきは、春商戦で「HUAWEI nova 2」をauに端末を提供したファーウェイが、大手3キャリア全てに端末を提供したことだ。

 しかも、提供した端末はキャリアごとに異なっていて、ソフトバンクに提供したのはハイエンドの「HUAWEI Mate10 Pro」とローエンド「HUAWEI nova lite 2」の2機種。いずれも既にSIMフリーモデルとして国内でも販売されているものだ。

 一方、auには新機種となる「HUAWEI P20 lite」を投入。デュアルカメラと縦長ディスプレーといった最近のトレンドを取り入れたミドルクラスのモデルで、昨年SIMフリー市場で大ヒットした「HUAWEI P10 lite」の後継に当たる。

NTTドコモ独占販売の「P20 Pro」はFeliCaも搭載

 そして驚かされたのが、NTTドコモがファーウェイの最新ハイエンドモデル「HUAWEI P20 Pro」を独占販売すると発表したことである。

 P20 Proは、ファーウェイの「P」シリーズの最新機種。3つのカメラを搭載したスマートフォンで、それらをフル活用することにより、被写体が崩れることなく5倍までズームができる上、10倍のデジタルズームでも細部をしっかり表現できるという。また、メインカメラには4000万画素のイメージセンサーを採用し、ISO 102400という超高感度を実現。肉眼では被写体がよく見えないほど暗い場所であってもしっかり撮影できるのが特徴となっている。

 昨年の「HUAWEI P10」がそうだったように、自社の技術や特徴を主張したハイエンドモデルをSIMフリー市場に投入するのがファーウェイの通例だった。だが今回、ファーウェイはP20 ProをSIMフリー市場には投入せず、ドコモの独占販売とした。同社がいかに大きな戦略転換を図ったかが分かる。

 関係者によると、両社はP20 Proの販売に向けて早い段階から交渉を進め、満を持して投入したようだ。ドコモ版のP20 Proは、ドコモの周波数帯に対応しているのは言うまでもなく、ファーウェイがこれまで消極的だった「おサイフケータイ」、つまりFeliCaにも対応した。こうした点からも、両社のP20 Proに対する力の入れ具合が見て取れる。

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