ハイレゾの未来がこの中に 音楽プレーヤー「CT10」(日経トレンディネット)



5/24(木) 12:00配信

日経トレンディネット

ACTIVO(アクティヴォ)から4月下旬に登場したハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー「CT10」は、一見するとただのコンパクトなプレーヤーだが、そこにはハイレゾ対応製品の将来を左右しそうな秘密が隠されている。

【関連画像】音楽配信サイトのgrooversが企画・開発したACTIVOのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー「CT10」

 ACTIVOはハイレゾ音源を中心にした音楽配信サイト「groovers」を運営する、grooovers Japanが立ち上げたブランドだ。開発には音楽プレーヤーのメーカーとして有名な韓国アイリバー社のAstell&Kern(アステル・アンド・ケルン)が協力している。

 CT10の実売価格は本稿執筆時点(5月1日)で4万円を切っている。これはハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤーとしては安く、コストパフォーマンスが高い製品だと言える。また本体が小型で、片手持ちで楽に扱えるのも特徴だ。

小型化、低価格化の鍵は新開発のモジュール

 groovers Japan マーケティングチーム/マネージャーの竹井香一郎氏は、CT10を企画・開発した意図について「grooversではいろんなジャンルのハイレゾコンテンツを紹介しているが、エントリー層を含むさまざまな音楽ファンにハイレゾを聴いてその魅力を知ってもらうためには、コンテンツだけでなく、いい音で聴ける環境も手ごろな価格で提供する必要があると考えた」と語る。本体をコンパクトにして片手でも扱いやすくしたのは、ユーザー層の拡大を狙ったため。特に「女性にも広めたい」と竹井氏は話す。

 実は、コンパクトさや価格の安さを実現するうえで大きな役割を果たしているのが、開発協力したアイリバー社がハイレゾプレーヤー向けに開発した「TERATON(テラトン)」というコアモジュールだ。

●小型でお手頃なハイレゾ機器が増えるきっかけになるか

 TERATONは、ハイレゾプレーヤーに必要なD/Aコンバーター、ヘッドホンアンプ、クロックジェネレーターといった主要コンポーネントを一体化してコンパクトにしたものだ。そのメリットはハイレゾプレーヤーをコンパクトかつ低価格で作れるようになることだけではない。これを活用することで、groovers Japan社のようにハードウエア開発のノウハウを持たない企業でも、独自のアイデアや戦略を盛り込んだCT10のようなハイレゾ製品を開発しやすくなる。

 アイリバー社は、TERATONを外販するビジネスにも力を入れていく方針を示している。例えば、韓国では「everysingTV」というカラオケ機能内蔵のインターネットテレビ視聴用セットトップボックスというユニークな製品が発売されている。これにはTERATONが組み込まれていて、高音質なカラオケを実現している。

 TERATONの認知と普及が拡大してくれば、今後ハイレゾ対応の高音質スマホを作るメーカーや、スタイリッシュな一体型オーディオシステムを作るメーカー、カーオーディオやスマートスピーカーなどにこれを組み込んだ面白い製品を企画・開発するメーカーが続々と現れるかもしれない。今後のハイレゾ製品のトレンドを左右しそうな、注目のモジュールと言えるだろう。

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