暴走するネット炎上、うまい“火消し”はどうする? お騒がせSNS時代のサバイブ術(日経トレンディネット)



5/14(月) 12:00配信

日経トレンディネット

ネットウォッチャーが立ち上げた新会社

 「あの企業、いま炎上してるよね」――。誰もがインターネットに触れる時代になり、そんな会話も珍しくなくなりました。「炎上」とは火災のことではなく、言わずとしれた「ネット炎上」のことです。失言や不祥事を起こした際に、インターネット、特にSNSにおいて批判的な意見が殺到することを指します。炎上が大きくなると、発言者の自宅が特定されたり、企業の代表番号に苦情電話が殺到したりなど、実際の生活にも影響を及ぼす事態になります。

【関連画像】MiTERU代表取締役のおおつねまさふみさん

 個人も企業も炎上は避けたいところ。そんな時代だからこそ、炎上対策を行う会社を設立した人たちがいます。パソコン通信の時代からウォッチャーとして状況を見続けてきたおおつねまさふみさん、そして廣瀬光伸さん、東智美さんが設立したMiTERU(ミテル)は、炎上対策やソーシャルメディア対策を中心に行う会社です。今回は当連載の「番外編」として、炎上の仕組みとMiTERUの今後について話を伺いました。

炎上させる人は“代理敵討ち”をしている

 MiTERUの代表取締役を務めるおおつねまさふみさんは、知る人ぞ知るネットウォッチャーです。そのウォッチャー歴は1984年のパソコン通信時代から始まり、インターネットは大学や研究所がネットを使い始めた1994年からと、30年近くになります。

 「1995年ごろのネットはプログラマーやエンジニア研究者、理系研究者が多く、そこで起こるもめ事は、SJIS(文字コードの一種で「シフトJIS」のこと)とEUC-JP(同「日本語EUC」)とか、端から見ているとなんでそこにこだわるのか分からないものが普通でした。しかし今では、次第にもめる話題が普段の生活に密着し、グルメや旅なども増えてきましたね」とおおつねさんは振り返ります。

 とはいえ、サービスや人が変わっても、起きている炎上やもめ事の内容はほぼ同じで、10年以上大きな変化はないそうです。ネットで燃える原因は変わらず、「いじめっ子っぽい」言動をすることだそう。

 「ネットでは、オラついている(=偉そうな態度)とかイキってる(=粋がっている)とか、ズバリ言うといじめっ子っぽい言動は完全にNGですね。マニアな人はキモいよねとか、服装がダサい人はずっと家にこもってほしいとか、いじめっ子グループが言いそうなことは、パソコン通信の時代から絶対にNGでした。ごくまれに“殴り合いで負けたことがない”といったキャラを装ってパソコン通信やネットに出てくる人もいますが、お前は何言ってるんだと総攻撃されて、そのアカウントは100%削除に追い込まれます」(おおつねさん)

 こうした言動は「企業の公式アカウントを運営する際にも参考になる」とおおつねさんは言います。公式アカウントが、「スクールカースト」でいう“一軍”感を出すとたちまち反感を買うとのこと。スクールカーストとは、学校の中で自然に行われるカテゴリー分けを指す言葉で、目立つ人や人気者が一軍、その下は二軍、三軍と続いていきます。

 「僕はネットで一軍がたたかれやすいさまを“代理敵討ち”と呼んでいます。ネットでオラついている人を見ると、学生時代に一軍からキモイとか言われたときの気持ちを思いだし、平常心ではいられなくなるのです。決してその人に直接いじめられたわけではないのに、です」とおおつねさん。

 さらに「特にTwitterには、たたける人を探し出して絡んでいいという“共通認識”のようなものがあります。FacebookやInstagramといった他のSNSとは違って、Twitterほど余計にもめやすいサービスはありません。例えばおまえのその料理法は間違っている、俺が本当のやり方を教えてやるということが起こるのはTwitterです。以前ははてなダイアリーやはてなブックマークでしたが、今はTwitterに“そういうことをしていいんだ感”が強いですね」と続ける。

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