もっと消せる? ソニー、ノイズキャンセリング最前線 どこまで行くの?科学な暮らし(日経トレンディネット)



 最高の音質で、好きな音楽をいつでもどこでも楽しみたい。そんな願いをかなえてくれるヘッドホンが、今、急激な進化を遂げつつある。技術の進歩が実現したポイントは3つ。ハイレゾによる音質の飛躍的な向上、ノイズキャンセルでの雑音の徹底した低減、そして、ワイヤレス化がもたらす快適性のアップだ。「ウォークマン」の開発によって「いつでもどこでも音楽を楽しめる時代」の幕を開けたソニーを訪ねて、その最先端技術の現状に迫る。第2回は、まるでSFの世界の領域まで来たノイズキャンセリングの最先端技術だ。

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 ヘッドホンの音質をどれほど磨き上げても、周囲のうるさい雑音が混じってしまえば台無し。この悩みを解決してくれる「ノイズキャンセリング」の技術が、とんでもない進歩を遂げている。

 ノイズキャンセリングの技術が、ここに来て飛躍的な進化を遂げたポイントは主に4つ。「二度洗い」「髪型コーデ」「気圧チェック」そして「自動でTPO」だ。

 声、クラクション、エンジンの唸り、靴音、そして、音楽……すべての音は、それぞれ固有の波形を持っている。この山と谷が全く逆になった波形を人為的に作り、同時に鳴らせば、2つの波形の山と谷が互いに打ち消し合い、波形は一本の線、すなわち「無音」になる。

 音楽に雑音が混じって聞こえるのは、音楽の波形に雑音の波形が混じる(足される)からだ。そこで雑音の波形を解析し、その波形と山谷が逆の波形を作り、同時に鳴らせば、雑音だけが打ち消され無音となり、元の音楽の波形、すなわち雑音のない音楽だけを残すことができる――それがノイズキャンセリングの基本的な仕組みである。たとえて言うなら、聞きたい「音楽」から「雑音」という名の“汚れ”を洗い落としてくれる技術というわけだ。

 しかし、頑固な汚れは1度洗ったくらいではなかなか落としきれない。そこで、いわば“二度洗い”によってよりきれいに雑音を落とそうというのが、現在、ソニーのワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデルである「WH-1000XM2」に搭載された「デュアルノイズセンサーテクノロジー」である。

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