家族で快適に使える 無線LAN(Wi-Fi)ルーターはどれ?(日経トレンディネット)



 最近は、スマートフォンやタブレットはもちろん、テレビ、ゲーム機、スマートスピーカーなど、活用するには無線LANを介したインターネット接続が必要な機器が多い。音楽を聴いたり、動画を見たり、ゲームをしたりと、家族が同時に使うことも増えると、速度低下が気になる。

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 そのため、無線LANルーター(Wi-Fiルーター)の機能として、通信速度の高速化はもちろん、宅内全体に電波が届くだけの通信距離の確保や、複数の機器を同時接続しても通信速度を低下させない安定性の維持も重要になってきている。トライバンドへの対応や、「ビームフォーミング」「MU-MIMO」(マルチユーザーMIMO)、「干渉波自動回避機能」といった付加機能を搭載するのが、2018年の無線LANルーターのトレンドだ。

 そこで、2回目の今回は、高速化に加えて、通信距離や安定性を高める付加機能を備えた無線LANルーターのポイントとお薦め機種を紹介しよう。前回紹介した機種は、十分な速度で通信できる基本機能を押さえた無線LANルーターだった。それよりも価格は高くなるが、高機能だ。

●【この連載の記事】

・無線LAN(Wi-Fi)ルーター 基本機能で選ぶ低価格3製品

・無線LANはこれで安定 付加機能でルーターを選ぶ(この記事)

・3000~3万円超え 価格で見る無線LANルーター図鑑

接続台数の増加に伴い登場したトライバンド対応ルーター

 前回の記事で、現在、主に使われている無線LANの通信規格はIEEE 802.11ac(以下、11ac)だと説明した。11acは、複数のストリーム(通信)を束ね、データの合成や復号をすることで通信を高速化する「MIMO(Multi-Input Multi-Output)」という仕組みを使っている。ストリーム数が多いほうが通信速度が速く、1ストリームなら433Mbps、2、3、4とストリームが増えるにつれ、おおよそ2倍、3倍、4倍と高速になる。

 11ac対応の無線LANルーターのパッケージでは、最大速度を「(5GHz)1733+(2.4GHz)800Mbps」などと記載するのが一般的だ。これは、5GHz帯と2.4GHz帯の両方で通信できること、11acが使える5GHz帯の最高速度は11acの「1733Mbps」で、使えない2.4GHz帯の最高速度は11nの「600Mbps」を示している。

 こうした無線LANルーターは、一般に「デュアルバンドルーター」などと呼ばれる。5GHz帯と2.4GHz帯の2つのバンド(周波数帯)を使うからだ。デュアルバンドルーターの難点は、どちらか片方のバンドに接続する機器が多くなると、無線LANの通信速度が低下しやすいこと。無線LANにつながる機器がパソコンやプリンターくらいしかなかったころは問題なかったが、家族全員分のスマートフォンやタブレット、テレビ、ゲーム機と増えてくると、通信速度の低下が起こりやすくなる。

 そこで、最近増えてきているのが、速度を「(5GHz)866+(5GHz)866+(2.4GHz)400Mbps」など、3つに分けて記載している製品だ。これらはトライバンド対応の無線LANルーターと呼ばれる。トライバンド対応の無線LANルーターは、11acにもう1つバンド追加し、合計3つのバンドで同時通信できる。11acの通信を2つの帯域に分散することによって、台数が増えても速度の低下を防げる。

 無線LANルーターの製品仕様には、推奨接続台数が記載されていることがある。この台数を超えても接続できるが、無線LANルーターの処理が追いつかず速度が低下しやすい。接続機器の数が多ければ、推奨接続台数が多い上位製品を選ぼう。トライバンド対応ルーターであれば、推奨接続台数が20台以上なので、多くの機器を接続しやすい。

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