新Xperia対応 ソニーのUSB接続イヤホンに期待(日経トレンディネット)



 2018年2月26~3月1日、スペイン・バルセロナで開催されたモバイル分野の展示会「Mobile World Congress」(MWC)には今年も多くの注目すべきスマートフォンが並び、話題となった。中でも、Xperiaからアナログイヤホン端子がなくなったことは、スマートフォンによる音楽のリスニングスタイルに大きなインパクトを与えそうだ。オーディオに造詣が深い山本敦氏が解説する。

【関連画像】本体の下側にUSB Type-C端子を搭載。バッテリーのチャージやデータの伝送にも使う

 ソニーモバイルコミュニケーションズは、今年もMWCでXperiaの新製品を発表した。このところ、春のMWC、秋のIFA(ベルリンで9月ごろに開催される家電ショー)と、約半年ごとの新製品発表サイクルを維持している。各イベントで発表された端末は、ミドルレンジのモデルを除いて日本国内でも発売されてきた。MWCで発表された端末はあくまでグローバルモデルだが、順当にいけば2018年の春夏モデルとして大手キャリアから発売されることになりそうだ。

●Xperiaからもアナログイヤホンジャックがなくなる

 新たに発表されたXperia XZ2とXperia XZ2 Compactの詳細については先行記事に譲り、ここではXperiaがこれまで搭載してきたアナログイヤホン端子をついに取り払ったことに注目したい。新しいXperiaでは、アナログイヤホン端子ではなくUSB Type-C端子にUSBデジタル接続対応のイヤホンを挿して使うことになる。

USB接続にはどんなメリットがあるのか

 アナログイヤホン端子がなくなったら、どうやってスマートフォンで音楽を楽しめばよいのか。既に2016年秋にアップルの「iPhone 7」がアナログ端子をなくし、Lightning端子でのデジタル接続に一本化しているのと同様、新しいXperiaでも、Bluetooth接続のワイヤレスイヤホン&ヘッドホンを使うか、製品に同梱のUSB-3.5mmイヤホンジャック変換アダプターを使うのが一般的になるだろう。

 ちなみにiPhoneの場合はLightning接続のイヤホン「EarPods」がパッケージに付属したが、新しいXperiaには、どの地域で発売される商品にもUSB接続のイヤホンが添付されることはなさそうだ。従って、今使っている3.5mmアナログ接続のイヤホン/ヘッドホンをメインに使う場合は、アダプターを持ち歩くことになる。筆者はiPhoneの変換アダプターをバッグの中に入れたつもりでなくしたことがたびたびあるので、Xperiaでも同じことを気に掛けなければならなくなるのは手間に感じてしまう。

 では、イヤホンをアナログからUSB接続にすることには、どんなメリットがあるのか。スマートフォンから見ると、メリットは2つ。1つは、端子をUSBに統一することで、本体の中に異物が混入するリスクを抑えられることだ。Xperiaは「Z4」のころからキャップレス防水が施されており、端子がむき出しに見えても防水・防塵性能がきちんと確保されている。とはいえ、端子を減らして異物の侵入リスクをできるだけ避けられるなら、それに越したことはない。

 もう一つはアナログイヤホン端子とこれを搭載するための基板上のパーツを簡略化できること。それによって、スマートフォン本体のスリム化も突き詰められる。現在のスマートフォンは、もはやこれ以上難しそうなほどスリムになっているので、イヤホン端子まで取り払う必要があるだろうかと思うが、おそらくはプロダクトデザイン全体の自由度も増すのだろう。

 イヤホン側から見ると、デジタル接続になることでクロストークノイズが減り、左右チャンネルの分離感や立体感が向上すると言われている。ハイレゾ音源に限らず、定額配信の音楽ストリーミングやゲーム、VODを楽しむ時にもより粒立ちがよく、明瞭になったサウンドが得られるのはうれしい。

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