日中で5G周波数共有、中国が提案 日中韓情報通信相会合を前に(産経新聞)

 28日に東京都内で開かれる日中韓3カ国の情報通信相会合に先立ち、野田聖子総務相は27日、中国の苗●(ビョウウ)工業情報相と、韓国の兪英民(ユヨンミン)科学技術情報通信相とそれぞれ個別に会談した。

 中国との会談では野田総務相が「情報通信技術で政策課題を乗り越えていきたい。中国にとってもお役に立てる先進的な取り組みになる」とあいさつ。中国側は第5世代(5G)移動通信方式について、一部を共有できる周波数帯を採用するよう提案があり、日本側も技術的に協力していくと応じた。

 日本では5Gに使う周波数帯についての議論が進められている。日中が共通の周波数を採用すれば、企業にとっては機器の開発がしやすくなるなどの利点があるほか、アジア各国での標準化が一気に進む可能性もある。

 また日本側は昨年6月に施行された中国のサイバーセキュリティー法について、過度な規制につながる懸念などを伝えた。

 日本と韓国との会談では、相手側の国に携帯電話を持ち込んだ際の利用料金の引き下げについて民間企業に促すことで一致した。

 日中韓3カ国の情報通信相会合は28日、都内で開催される。平成23年にマレーシアで開催して以来、7年ぶり6回目で、3カ国の情報通信相がそろうのは12年ぶりとなる。

●=土へんに于

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日大と関学、一体どこで明暗が分かれたのか(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

 5月6日に起こった日本大学(日大)アメフト部の選手による悪質なラフプレーによって関西学院大学(関学)の選手が負傷させられた問題は、日大のずさんな対応もあり、「日大バッシング」の様相を呈している。では、対する関学の対応はどうなのだろうか。

 関学は前日の25日に送られてきた日大からの回答書を受け、26日土曜日に3回目の説明会見を開いた。この日の会見も過去2回の会見と同様、鳥内秀晃監督、小野宏ディレクターによってスムーズに進行していった。

 開始前に記者たちに資料を配り、はじめに会見の主旨を説明。続いて資料に沿って日大が提出した回答文への疑問点・矛盾点をひとつひとつ指摘。最後に関学からの主張と要望が出された。関学からの見解は予想通り、日大からの回答を「誠意ある回答として受け取ることはできない。これ以上の問答は平行線をたどる」と日大を再び非難する内容だった。

■被害者の父は加害者学生の減刑を嘆願

 この後、被害者の父親である奥野康俊さんが会見。加害者学生の謝罪は受け入れるとしながらも、「日大の対応は未だ矛盾と疑念があり、憤りを感じる。真実を明らかにするために、日大アメフト部の内田正人前監督と井上奨コーチに対して警察へ被害届を出す」という意思を示した。一方で、加害者である日大選手の名前がないと届けを受理してもらえないことから、同時に日大選手の減刑の嘆願書を提出するという異例の対応を説明した。

 関学側の説明会見は、説明、進行、質疑応答のいずれも整理された回答となっており、集まったメディア各社を十分に納得させた。危機管理広報としての評価なら満点に近い対応だろう。

 それに対して日大の対応は、内田正人前監督、井上奨前コーチ、さらには大塚吉兵衛学長も会見の内容が不十分でお粗末だったと非難されている。特に23日に行われた内田前監督と井上コーチの会見は、あまりにも準備不足であり、行き当たりばったり的な回答に感じられた。

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ベオグラードを走る日本製バスが伝えること(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

 中欧のバルカン半島に旧ユーゴスラビアを構成した共和国の1つであるセルビア共和国という国がある。国自体は日本人にはあまりなじみがないかもしれないが、テニスのノバク・ジョコビッチ選手やモニカ・セレシュ選手、それに日本でもプレーしたサッカーのドラガン・ストイコビッチ選手の出身国だ。その首都ベオグラードを93台もの日本製の黄色いバスが走っており、現地では親しみを込めて、セルビア語で日本人を意味する「ヤパナッツ」と呼ばれている。

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 「なぜ、セルビアの首都をたくさんの日本製のバスが走っているのか」という疑問も含め、日本ではあまり知られていないセルビア・日本両国間の経済的・文化的交流や、今年1月の安倍首相のセルビア訪問などについて、セルビア共和国特命全権大使 ネナド・グリシッチ閣下へのインタビューを交えながら、紹介したい。

■日本との交流のはじまり

 まずは、セルビアの歴史について、日本との交流を含め概説する。現在のセルビアの国土は、古くはビザンツ帝国(東ローマ帝国)の支配を受け、中世のセルビア王国が成立したのは12世紀後半~13世紀前半のことだ。この王国は14世紀のドゥシャン王の時代に最盛期を迎える。

 この中世王国の時代の中心地が、コソボ(2008年にセルビアから独立宣言。セルビアは独立を認めない立場を堅持)地域であり、「日本人にとって奈良・京都が心の故郷であるように、セルビア人にとってコソボは心の故郷。セルビアはここから始まった」(グリシッチ大使)という。

 15世紀以降はおよそ400年にわたり、バルカンに進出したオスマン帝国による支配を受ける。一方、ベオグラード市の北辺を流れるドナウ川の北側、現在のセルビア共和国ヴォイヴォディナ自治州のエリアは、近世においてはオーストリア=ハンガリー帝国(ハプスブルク家)の領土であった。

 こうした周辺諸勢力からのさまざまな脅威にさらされる中で、「宗教は東方正教会系のセルビア正教会、言語はセルビア語というように独自のアイデンティティを築いた。一方で周辺から受けた影響も大きく、サルマというロールキャベツや、トルココーヒーなどはトルコからもたらされた食文化だ」(グリシッチ大使)という。

 セルビアがオスマンの支配から独立し、近代王国が成立したのは1882年、日本の明治維新より15年ほど後のことだ。その際、「新国王であるミラン・オブレノヴィッチ1世から、フランス語による親書がパリの日本公使館を通じて明治天皇に届けられ、明治天皇からの返書が国王へ送られた」(グリシッチ大使)のが、日本との交流の始まりとなる。

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「1人7万円」のベーシックインカムは可能か(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

来る「脱労働社会」となるAI(人工知能)時代には、BI(ベーシックインカム)導入が不可欠だという。『AI時代の新・ベーシックインカム論』を書いた駒沢大学経済学部の井上智洋准教授に詳しく聞いた。

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■格差の拡大を改善するには、BI導入が不可欠なのか? 

 ――格差の拡大や貧困の増大を改善する手段として、ですか。

 BIつまり「政府がすべての人に、必要最低限の生活が保障される額のおカネを無条件に支給する」制度の導入が早晩必要になると予測している。

 ──インドに先進的な動きがあるとも。

 最も早く導入しそうな国がインドとフィンランド。フィンランドは失業者2000人規模で実験をしている。北欧諸国はどこも政策先進国だけに先陣を切ると思っていたら、今年に入ってインドがいち早く2年後に実施すると発表した。インドは高額紙幣をなくしてキャッシュレス化に進んだり、フィンテックといった金融のIT化でも中国に次いで本格化させたり、政策先進国入りを促進している。BIの導入を政権与党が主導して少なくとも1州で始める。

 このほかにオランダでも実験は盛んだ。異色なのは米国で、ベンチャー企業が実験しているが、導入するにしてもかなり先だろう。

 ──日本で導入するとすれば1人月額7万円給付が妥当なのですか。

 国民全員に最低限の生活が送れるだけのおカネを配るとなれば、今なら7万円が妥当と思っている。会社を辞めない額で、同時に最低限の生活の助けになるぎりぎりを考えると、7万円かなと。3人家族だったら、7万円×3人の21万円。4人家族だったら28万円もらえる。厳密な根拠があるわけではないが、たとえば合計30万円、40万円になると仕事を辞める可能性も強まるし、逆に家族全体で1ケタ万円ではさすがに生活は厳しい。

 ──生活保護制度とのかかわりは。

 現行の生活保護制度で実際に給付を受けている人は「有資格者」の2割ぐらいとみられる。もらえるはずの人をこのままほうっておくのか。残りの8割の人にもきちんと給付するとすれば、経費を含めて財源をどう増やすのか。そこまでやっても取りこぼしはかなり出る。いっそ国民全員に給付したほうがいいから、生活保護よりもBIは優れていると見ている。

 ──労働意欲との兼ね合いは。

 今の生活保護はある程度おカネを稼ぐと、給付額が減らされる。労働に対するインセンティブがあまりない。BIだったら、税金は多少払うが、7万円はもらえて基本的に全額が自分の所得になる。別途働けば働くほど稼ぎが増えていく。むしろ労働意欲がそがれることのない制度といっていい。これまでの先進国での実験は5万円から10万円の給付だが、気持ちに余裕ができ、むしろ労働供給量が増える可能性さえある。

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ゴルフ業界を外から変える「仲間づくり」の今(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

 ゴルフの新しい「仲間づくり」が今、20~40代のゴルファーの中で盛り上がっていると聞いた。どんな感じなのだろうか?  話を聞きに行ってみたので、2つの例を紹介したい。

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 都心の一角、オフィス街のビルの地下1階に、シミュレーションゴルフBAR「Cafeボローニャ麹町ゴルフ倶楽部店」がある。シミュレーションゴルフの機器(シミュレーター)が入った3部屋と、レストランバーが併設されている。

 7年ほど前の開店時からシミュレーターを設置。客層はいわゆる「大人」が多かった。

 3年ほど前から店舗経営に携わる江口寿和支配人が利用者に20代の若い世代が少ないことから、その世代に気軽にゴルフに取り組んでもらえるように、シミュレーターを活用しての「仲間づくり」を始めた。

■ネットを通じて若い世代の来店が増えてきた

 江口支配人は立教大学ゴルフ部主将を務め、米国のミニツアーにも参戦し、ゴルフを学んでティーチングの資格も取っている。同倶楽部の支配人となってボローニャガールというコンペの手伝いをする20代前半の女性グループを作った。「その女の子が気軽にゴルフをやっている姿をFacebookやインスタグラムに投稿していったら、徐々に若い世代の来店が増えてきた」という。

 同倶楽部のアンバサダーをしている西野沙瑛さんは、大学時代に店のアルバイトをしていたボローニャガールの1人で、店のシミュレーターでゴルフを始めたという。江口支配人の指示で、増えてきた20代のゴルフ会を実施、いまでは60人規模のコンペになっているという。そうした様子をSNSで広めていくことで「インスタを見てきた」という若者が男女を問わず来店するようになった。

 「若い女性が発信したことで、ゴルフをやらなかった人、やりたかった人のきっかけになったと思う」と江口支配人。「コンペでも、メンバーを見ると初対面、初対面、初対面って感じです」と西野さん。同世代が楽しんでいるところを見て、ゴルフのハードルが低くなったのだろう。

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挑み続けた44歳「元格闘家」の明るすぎる転身(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

 都内のビルの一室にあるトレーニングジム。ビルのエレベーターを降りると、扉の向こうから、大きな声が響いてきた。

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 「ストレート!」「ジャブ!」「ワンツー!」

 この明るく元気な声の主は、格闘技とフィットネスを融合したトレーニングプログラム「ファイトネス」を主宰する大山峻護(44歳)だ。最強一族といわれるグレイシー一族からの2度の勝利をはじめ、かつての格闘技全盛時代に、PRIDEやK-1HERO’Sなどで活躍した元総合格闘家の大山をご存じの方もいるだろう。

 現在、主に企業研修の一環として「ファイトネス」を導入し、格闘技の楽しさを伝えるとともに、健康的な体づくりと、くじけないメンタリティを育む活動を行っている。

 この日は、企業の経営者を対象にした「経営者ファイトネス」が行われ、集まった十数人の経営者らとともに、楽しみながら一緒になって汗を流していた。

■ヒーローになれなかった格闘技人生

 大山は、幼少の頃、ウルトラマンの強さに憧れた。ウルトラマンのように強くなるために、5歳の時に始めたのは柔道だった。中学2年の時には、柔道の私塾「講道学舎」の門をたたき、シドニー五輪の81kg級金メダリストの瀧本誠ら、名だたる同期とともに汗を流し、その後も柔道の強豪校へ進学。まさに柔道漬けの青春時代を過ごした。

 この頃、憧れていたのは、「平成の三四郎」と呼ばれ豪快な一本背負いを得意とした古賀稔彦。彼のように強くなりたいと強く願った。

 だが、大山は、自身が思い描くような結果を残すことはできなかった。柔道一筋だった大山に転機が訪れたのは、格闘技バブル真っ只中の2000年5月1日。突然、大山の目の前に新たなヒーロが現れた。

 「IQレスラー」と呼ばれる独創的な戦いで人気を博した桜庭和志だ。この日、「PRIDE GRANDPRIX 2000」を東京ドームの最上階から観戦した大山は、桜庭とホイス・グレイシーとの一戦に心を奪われ、全身が震えるほど感動した。そして、その心赴くままに、すぐさま総合格闘技の世界へ飛び込んだ。

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葬式不要論が的外れといえるこれだけの根拠(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

 「なぜお葬式を行うのか、その理由がわかりますか?」

 私は勤め先である葬儀会社で、お葬式の企画・運営以外にも採用の担当をしています。 そして採用面接のとき、求人応募者に必ず問いかけるのが冒頭の質問です。

 応募者の多くは経験者ですが、「えっ」と驚いた顔をして、しどろもどろに返答をする人が結構います。また、最近は一般の方からも「高いおカネを払ってまでお葬式を行う意味がわからない」という意見をよく耳にします。なぜお葬式を行うのかという質問に答えられないプロもいる以上、一般の方が「お葬式の意味」をわからないのも仕方ありません。

■お葬式を行う6つの理由

 葬儀業界には葬祭ディレクターという資格試験があって、その公式テキスト『葬儀概論』には、お葬式を行う理由として「6つの項目」が提示されています。

1.社会的な処理
お葬式には、故人が亡くなった事実を関係者に知らせる役割があります。
2.遺体の処理
遺体には保冷処置を行い、最終的には火葬して遺骨として扱います。
3.霊の処理
宗教的に故人の霊を見送ります。
4.悲嘆の処理
お葬式には、遺族の悲しみを和らげる効果があります。

5.さまざまな感情の処理
人が死ぬと、残された人たちの心をざわつかせます。さまざまな儀式を通じて、それを緩和する効果もお葬式にはあります。
6.教育的役割
大切な人の死から学ぶことで人生観さえ変わることもあります。 たとえば、お葬式は命の尊さやはかなさを教えてくれます。
 以上がお葬式を行う理由についての、葬儀業界の公式見解です。しかし20年近く現場で働いてみて、もう1つお葬式を行う理由があると私は思います。

 世界中のあらゆる人種・民族は、家族や大切な人が亡くなったときに、お葬式を行います。

 それは亡くなった人を弔いたいという本能が人間には備わっているからかもしれません。前述した『葬儀概論』の中にも、今から数万年以上前に現在のイラク北部に当たる土地に住んでいたネアンデルタール人が、亡くなった人に花を供えていたという話が書かれています。

 では、仮に亡くなった人を弔いたいという気持ちが元々人類にあったとして、なぜお葬式という手間のかかる方法を取る必要があったのでしょうか。 それは「故人への愛情や悲しみを可視化することで、故人との関係に一旦区切りをつけるため」だと私は考えます。

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断言!「香港の競馬は世界でいちばん面白い」(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

いよいよ5月27日は第85回日本ダービーだ。3歳馬の頂点に立つのは、どの馬だろうか。一方で「グローバル化が進む競馬界」という観点から日本の競馬を見ると、さらなる発展の余地がありそうだ。国際競馬事情に詳しい山本智行氏が香港競馬のレポートを通じて日本の競馬界へ提言する。

■香港シャティン競馬場が「昼から大盛り上がり」のワケ

 4月29日の日曜日、いつものことながら香港の街は活気に満ちあふれていた。国際色豊かなセントラルやワンチャイ周辺ではビジネスマンが闊歩し、ネイザンロードではさまざま人種の観光客が行き交う。

 競馬場も相変わらず熱気ムンムン。今回も香港島にあるナイター開催のハッピーバレー競馬場と九龍半島側にあるシャティン競馬場を訪ねたが、どちらも老若男女が集い、昼間から大盛況だ。この時期の香港は湿度が高く、とても快適とは呼べない。だが、それもお構いなしに毎レースがさながらメインレースのような熱狂ぶり。つくづく競馬が好きな人々だ。

 なかでも、この日、シャティン競馬場での「チャンピオンズデー」と銘打たれた1日は特別だった。というのも、メインレースの「クイーンエリザベス2世カップ」に加え、今年から「チャンピオンズマイル」と「チェアマンズスプリント」も同日開催となり「2000メートル、1600メートル、1200メートルの3つのカテゴリーでの国際G1競走」という豪華版となったからだ。1日に4つのG1レースが実施される12月恒例の「香港国際競走」に匹敵する「春のビッグイベント」となった。

 人気のあるG1レースが1日に集約され、6、7、8レースと「3連発」となったわけで、注目度が高まったのは当然。だがそれ以上のシナジー効果があった。あるオーストラリア人カメラマンは「3つもまとめずに、別々の日に1つずつG1をやった方が、売り上げそのものは上がるかもしれない。しかし、スタンドの屋根がぶっ飛びそうなほどの盛り上がりをみていると、まとめて正解だよ」と話す。

 確かに、この日のメインレースであるクイーンエリザベス2世カップの売り上げ(1香港ドル15円で換算)は、前年比133%増の約36.6億円で1日の売り上げも同106%増の約228.9億円、入場者にいたっては、何と145%増の4万8242人が詰めかけていた。通常(1日平均2万4600人)のほぼ2倍ということで、地元紙「サウスチャイナ・モーニングポスト」(南華早報)にも一面で取り上げられていたほどだ。

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男たちを弄んだ「かぐや姫」が犯した本当の罪(東洋経済オンライン)

5/27(日) 21:17配信

東洋経済オンライン

 月は、地球上に生命活動を営む人類にとって最も身近な天体だ。東西南北の人々を照らし続けるだけでなく、ときに人類の想像力を掻き立てる。実際、さまざまな作品の中で、たびたび登場する重要な要素として取り上げられてきた。

 日本では、月は古代から愛され、和歌、俳句や数々の物語に現れるばかりではなく、新月、三日月、上弦の月、朧月、清月、雨月、薄月、霽月など変わりゆく様子をとらえた呼び名がたくさんある。その語彙の多さこそが人々の月に対する想いの深さの証拠だ。

 そして、月のその魅惑的な引力について考えるとき、『竹取物語』を思い浮かべる人は少なくないだろう。あの物語ほど、月の謎を最大限に表現している作品はない、などと夜に洗濯物を干しながら物語の世界へと引き込まれていく私(もはや洗濯物はそっちのけ)……。

■ラスボス「帝」にだって手加減はしなかった 

以前、『竹取物語』(作者不詳)について書いたとき(「かぐや姫」に隠された恐怖の裏ストーリー)は、前半で展開されるユーモアたっぷりの求婚者たちへの難題や、作者不詳の当時の権力者の描き方に感心するあまりに、かぐや姫の冷酷な側面しか紹介していなかった。姫へのお詫びの気持ちも込めて、今回は物語の中に見え隠れする愛と思いやり、情けと情熱を探ってみたい。かぐや姫は月と同じように、静かで美しい顔と、ちょっぴり怖い顔を両方持ち合わせている魅力的な人物だからだ。

 作者不詳の抜群なギャグセンスが思う存分発揮されている前半は完成度が非常に高く、後半への期待値はがぜん高まる。かぐや姫のキャラクターも物語が進むにつれ輪郭がハッキリとしてきて、しっかりとしたパーソナリティのある女性として描かれていく。

 後半の見せ場はなんといってもラスボスこと、帝が登場である。ほかの求婚者に関して手加減を一切しなかった作者不詳だが、さすがに帝となると滑稽な姿にするわけにはまいりませぬ。とはいえ、5人の求婚者とそれほど描き方が異なるわけでもなく、かぐや姫の反応は以前に比べて少し優しめとはいえ、権力に屈する素振りをみじんも見せていない。

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